MEDIAEDGE

お客様導入事例
EXPOCITY施設周辺エリア放送 EXPO TV様

お客さまが望む放送スタイル実現に一歩近づいた
MEDIAEDGE-APMの可能性

EXPOCITY施設周辺エリア放送 EXPO TV様

「EXPO TV」様は、大阪府吹田市の万博記念公園にある日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」のオープンと同時に開局したエリア限定のデジタルTV放送局です。
来場者の方に必ず放送をご覧いただけるよう、施設内に100台以上のテレビを設置しました。

またEXPOCITYの外にあるホテル阪急エキスポパークや万博記念公園駅といった近隣の施設でも視聴可能となっており、館内イベントをはじめとしたさまざまな情報が発信されています。

専任部次長 坂梨 裕基 様

関西テレビ放送株式会社
社長室 経営戦略部 兼務 放送業務局 技術推進部

専任部次長 坂梨 裕基 様

サイネージ以上の機能を求めてMEDIAEDGE-APMに出会った

もともと「EXPO TV」の開局にあたって、単なる館内サイネージではなく、「今を伝える」をテーマに放送するというコンセプトがありました。リアルタイム放送を含めた小さな放送局を運営しようとすれば、サイネージ用の機材では荷が重すぎると判断。
しかし、地上波放送で使用する機材は非常に高価なため、今回のようなエリア放送には向きません。そのため、限られた予算の範囲内でエリア放送局に最適な機材を探す必要がありました。
機器選定の条件としては、きちんとした放送が可能であること、動画ファイルを保存し、意図するように並べて放送できること、そして機器の操作や取り扱いが簡単であることでした。
こうした制限やニーズを抱える中で、当初は別メーカーの機材を使用する予定で話を進めていたそうです。
MEDIAEDGE-APMを検討するきっかけは、システム構築の会社様より導入システムと親和性が高い送出機器として紹介されたのが最初だったとのことでした。

神戸本社という地の利と価格面、優れた基本性能が導入の決め手に

先述の通り、MEDIAEDGE-APM導入にあたっては、海外メーカー製の製品を日本の企業が輸入&カスタマイズして販売している機材が候補としてあり、すでに実機も確認して導入決定間際というタイミングで、MEDIAEDGE-APMの話を耳にしたそうです。
MEDIAEDGE本社にて実機をご覧いただき、神戸本社の物理的距離の近さもサポート力の一つとして考えていただけました。
万が一に備え、機材の専門家によるサポートを迅速に受けられる環境であること、かつ価格面などで十分なアドバンテージがあったことから、MEDIAEDGE-APMの導入を決定していただくことができました。
導入にあたり、ルーティングスイッチのコントロールも可能という基本機能の高さに感心していただき、カスタマイズの要望はほとんどありませんでした。
将来的にインターネット配信も想定するということで送出系統を一つ増やしてほしいというご要望と、BlackmagicDesign製品で組んでいるのでインターフェイスや相性などを含めてしっかり動作検証をしてほしいというご要望をいただき、どちらも対応を完了しています。

ハードな使い方にも かかわらず、安定した稼働に安心と満足

MEDIAEDGE-APMが停止すると、エリア放送全体が停止してしまうため、MEDIAEDGE-APMはシステムに不可欠な機器となっています。EXPO TVは、地上波放送に近い品質を追求していることもあり、導入前含めて開局後に調整が必要な場面もありましたが、神戸本社より迅速にサポートさせていただくことで、「開局以来、途切れることなく放送を続けることができており、非常に満足できるレベルになりました。」というコメントを関西テレビご担当者様よりいただきました。
ただ、現在の公式サポートの受付時間は17時までとなっていることから、19時か、せめて18時まで延長してほしいというご要望や、H.264形式で圧縮されたMPEG2-TSファイルだけでなく、MP4、MOVやAVIといった対応ファイル形式をもっと増やしてほしいというご要望もいただいております。
いただいたご要望については社内で検討し、実現可能なものについては迅速に対応してまいります。

放送局がめざすべき放送スタイルがここにある

ご担当者様よりいただいたコメントに「MEDIAEDGE-APMだけで番 組送出はもちろんのこと、APMから ルーティングスイッチを切り替えて 生放送の収録制御、さらにはCMまで管理できるという基本性能の高さが素晴らしい」「番組バンクであり、CMバンクであり、APCでもある点 が 、最近注目されているCIB(Channel In a Box)に近く、これ から未来の放送局がめざすスタイルをすでにこの1台で実現している のかもしれない」と高い評価をいただきました。
「しかしながら、ゼロコンマ何秒の世 界ではあるが、まだ制御に揺らぎがあり、エリア放送であれば許容できるレベルではあるが、地上波放送にはまだ物足りない。
価格とのバランスなのは理解できるが、今後フレーム単位の厳密な制御が可能になれば、ローカル局などは導入を視野に入れるのではないでしょうか」という大変勉強になるお言葉もいただきました。
MEDIAEDGEは、今後も「EXPO TV」をサポートさせていただきます。

ご担当者様からのコメント

関西テレビ放送株式会社 専任部次長 坂梨 裕基 様

MEDIAEDGE-APMを導入して満足しています。現在はある程度システムを理解している担当者が常駐していますが、もっと簡単かつ安全に放送送出や制御が行えるようになれば、一般の方が多様な面から地域エリア放送に携わることが可能になります。現在は操作も専門性を求められる部分が少しあるので、さらに簡単で直感的な操作画面やシステムを追求していただきたいですね。直感的な操作が進化してより多くの人が放送に携わることができるようになることで、地域エリア放送の意義がさらに向上すると考えています。今後もMEDIAEDGE-APMの可能性の広がりを期待しています。

※ 関西テレビ放送様は、EXPO TV立ち上げの技術サポートを行いました。また、開局後は、技術業務の運営を委託されています。

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