MEDIAEDGE

お客様導入事例
株式会社あいコムこうか様

地域を支えるケーブルテレビ番組送出システムとしてMEDIAEDGE-APM を冗長化オプション含めた送出機材として採用いただきました

株式会社あいコムこうか様

滋賀県の南東部に位置し、四方を豊かな自然に囲まれた甲賀市は、忍びの里としても知られています。地域インフラの一翼を担う株式会社あいコムこうか様は、安心安全なまちづくりや情報の一元化、難視聴対策などを目的にしたケーブルテレビ事業に取り組んでおり、現在21,000世帯にまで広がる、欠かせない「地域インフラ」として社会に貢献されています。
今回、地域を支えるケーブルテレビ番組送出システムとして、MEDIAEDGE株式会社のMEDIAEDGE-APMを冗長化オプション含めた送出機材として採用いただきました。


株式会社あいコムこうか
放送制作部 部長 喜多洋一様

お客さまの課題

1.以前の機材を10年以上使用しており、保証期間が切れたことから機材の更新が必要。

2.更新費用の削減をしたいが、以前のシステムの更新には高額なコストがかかってしまう。

3.以前のシステムではSDセグメントの画質が良くなかったため、新しいシステムでは
この問題も解決したい。

4.現在のシステムではチャンネル数の拡張に制限がある。

5.新しいシステムでは、チャンネルやセグメントの設定できるようにしたい。


MEDIAEDGEからのご提案

1.コストと保守期間:MEDIAEDGEは他社よりも長い保守期間とコストを抑えたシステムをご提案しました。これにより、更新に伴う費用の削減を実現いたしました。

2.フレキシブルな拡張性:MEDIAEDGE APMは拡張を簡単に行うことができるよう仕組みになっており、コストを抑えてフレキシブルなチャンネルの追加が可能になっています。また、サブチャンネルの活用やSDやHDを同じセグメントで送出することもできます。

3.冗長化オプションの利点:MEDIAEDGE-APMは冗長化オプションを備えており、不測の事態が発生した場合でも運用や業務を止めることなく復旧や対応が可能です。

サブチャンネル追加にあたる費用とメリット

今回の更新にあたり、サブチャンネルの追加を希望されていました。実は従来のシステムでは実現が難しかったそうです。10年前のシステムの制約により、放送のセグメントが固定されていたため、メインチャンネルはHD放送に使用し、サブチャンネルで議会中継やお祭りなどをSDで放送していたそうです。視聴者からは、地域の情報をより高画質で視聴したいという要望もあり、メインチャンネルとサブチャンネルの両方をHDで放送したいと考えられていました。
他社システムを検討した際、チャンネルの追加にはサーバーの追加が必要であることがわかりました。1つのチャンネルを追加するためにはサーバー1台が必要であり、コストがかなりかかってしまうことが分かったそうです。一方、MEDIAEDGE APMは、デコーダーを追加するだけで済むため、拡張性の高さとコストの両面で非常にメリットが高いと感じていただきました。
また今回MEDIAEDGE-APMの冗長化オプションを採用いただいたことで、災害や障害に強いシステムとなっており、主要な運用や業務を止めることなく放送に役立てていただいております。

甲賀市特有のインフラ事情とあいコムこうか様の役割

甲賀市の行政政策の一環で、光ファイバーを甲賀市全体に敷設し、情報を行き渡らせたことが土台となっております。音声放送をはじめとし、ケーブルテレビ、インターネットを利用し、緊急情報や、防災無線を活用するために、2004年の大合併を機に住民全体に工事を行うことになったそうです。
あいコムこうか様の設立も10年ほどで、この設備を活かして公平にケーブルテレビを活用した、行政情報サービスの提供、見守りサービス、買物支援サービス電子広報紙 など多岐に渡る地域のためのサービスをされております。
甲賀市は滋賀県の山間部なこともあり、難視聴地域のため、加入者も非常に非常に多いそうです。当時は民間の光ファイバー業者が入れないところもあり、地デジになったタイミングも重なり、工事にも導入にも積極的に賛同してくださる住民の方がほとんどだったそうです。現在も地域情報や、特に災害の際は市の設置した河川ライブカメラの映像がリアルタイムで放送でき、住民のライフラインの重要な役割としても安全安心のまちづくりの一つとして担っています。

毎日使用するからこその使い勝手の良さ

以前は、全てのデータをFTPを使用して管理していました。FTPの転送ソフトウェアは無料のものを使っていましたが、この方法は概念が理解しづらく、使い方に難しさを感じる人もいました。一方、MEDIAEDGE APMでは、データをコピーするだけで済むので、直感的で非常に使いやすいと感じられました。
操作が直感的なので、空いた時間などの予定も簡単に組むことができて、驚かれたそうです。また、緊急時の割り込み送出も簡単に行えるため、普段の仕事の延長のように使用することができると好評でした。
さらに、専門知識のないスタッフでも簡単に操作できるため、指導にほとんど時間を割く必要がなく、助かっているとのことです。 取材当日は台風の影響で、河川のライブカメラ映像が放送されていました。 災害が発生した場合にも、市内に設置されたネットワークカメラの映像をリアルタイムで視聴者に伝えることで、危険水位を早期に検知し伝えることが可能です。
カメラの画質はSDとHDが混在している場所もありますが、以前よりも表示が綺麗になったため、川の状況をより良く確認できるようになったと述べられました。

導入の決め手コストだけではない要望に応える姿勢

今回のシステムの更新に際して、他社製品との比較検討を行いましたが、コストだけでなく要望に対して前向きに対応を行おうという姿勢をMEDIAEDGEの担当者から感じられたことが導入の決め手となりました。
もちろん、全ての要望についてコスト度外視で無制限に対応してくれるというわけではありませんが、要望に対して明確に提案してくれる姿勢や打てば響く対応に高い信頼をおいていますとのことでした。

あいコムこうか様 今後の取り組み

各ケーブル局は様々な取り組みを行い、地域に根ざした活動を行っています。市の人口が減少し、難視聴地域も存在するため、今後は単価の引き上げよりもサービスの向上に注力したいとの考えです。
地域の方々から「あいコムこうか」が必要不可欠だと言っていただけるような価値を見つけていきたいとのことです。 具体的な例として、100円ショップのように、「あいコムこうか」に相談すれば解決できるかもしれないと身近に感じていただけるような地域情報の集約とHUB化に取り組む考えです。これにより、地域に貢献することができると考えられています。

 


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